2020年11月21日土曜日

自馬が暴れ続けた理由

2017年に購入した馬のロミですが、2020年2月に手放しました。
どうやら身体に元々何らかの異常を抱えている馬なのではないかと言う事が、何となくわかってきたのです。なぜ次女がそう思ったのかというと、
調子が良い時はとても良く、
その後”Lame"になる。
Lame(レイム)というのは、どういう理由であれ馬に異常がある状態のことをいいます。

一度、このLameという状態になると、
当然ですが1週間から、長ければ何ヶ月も休まることが必要になります。
獣医師に診てもらったり、馬の整体師に頼んだり、
あの手この手で、この”Lame"という状態が長く続かないように、
または、今回でその原因が改善されるように、
飼い主としては最善を尽くします。

ロミはこの3年間で何度も”Lame”になり、
調子が悪い時には暴れ、
事故が起きなかった事が
奇跡のような状態でした。


次女も、高校を中退し、ロミと一緒に、何とか他の人よりも一歩前に早く進みたいという気持ちも大きかったこともあり、
16歳からの3年間、
ロミの故障に泣き、
自分の技術や理解の無さゆえに暴れるロミに対処できずに泣き、
全てを馬に投げ打った事が正しい選択だったのかどうかに迷った、
本当に大変な時期でした。

オーストラリアの高校は2月が新学期になりますが、
自分の高校の友人たちが高校を卒業し、それぞれが新しい道に足を踏み入れた
次女18歳の2月に、
ロミを使った繁殖に失敗し、
ロミの体型の以上による身体への負担を考慮し、
ロミを一生放牧してくれる飼い主を探し
(オーストラリアは国土が広い事もあり、
牧場に馬を放牧させ雑草を喰ませる牧場主も存在します。)
ロミを引退させました。
ロミ10歳の時です。

(引退したロミ)

このような馬でも、血統が良いため、
低価格でも馬場馬として売りにだす、
ということをしているブリーダーも存在します。
ロミも、調子が良い時は、
購入時の2倍で、というようなオファーもあり、
これは良い買い物だった、と、
胸をなでおろした瞬間もありました。

残念なのか、良かったのか、
初めての自馬がこのような形で引退してしまったのではありますが、
次女にたくさんのことを教えてくれた
オーストラリアでいろんなご縁を繋げてくれたこの馬に
感謝の気持ちでいっぱいです。

今は、幼い子供がいる優しい家族や羊たちに囲まれ、
のんびりと暮らしていてくれることを願うばかりです。

しっかりと草を喰み、除草に全力を尽くしてくれていることと思います。







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