↑が、ビフォー。2017年10月。
この試合には私も付きっきりで応援に行ってました。
この試合は大きな会場で行われていて、厩舎の近くにも、自転車に乗って遊んでいる子供達や、たなびく旗、ワイワイと騒いでいる人達がたくさんいました。そのたびに、ロミは反応して興奮して立ち上がったり、いきなり走り出したりしていました。
実際、ちゃんとした馬場馬術の試合では、このようなことは起こらないはずです😓。
馬場馬は繊細で過敏なことで知られているので。
他の子供の親達は、ロミに警戒しており、差別的な言動も聞かれました。
それを聞いて心底傷ついた私と、娘。ロミはそんな馬じゃない。
でも、
私もその親の立場だったらそう言うかもしれません。
それくらいロミは繊細な馬です。そして、その繊細さ、過敏さと、次女はまだうまく付き合えずにイライラしている時期でした。
馬場馬は、乗り手の少しの筋肉の動きや、脚の使い方に過敏に反応してこそ、良い演技が生まれると言われ、繊細な馬が多いのです。ただ、その繊細さとパートナーシップを組む際は、1、乗り手と合わないと、2、乗り手の技術が高くないと、3、乗り手の愛情が足りてないと、馬は大変なことになります。本来の気質をうまく引き出せずに駄馬で終わるか、誰も乗れない暴れ馬になるか。
ロミの繊細さと過敏さ。その特性と、次女がどううまく付き合っていくかでこの子の将来が決まってくるので、次女の責任は重大です。
この試合の後、次女は、ポロの国際試合でアシスタントとして参加するために、1週間ほどロミに騎乗しなかったのですが、帰ってきたらロミはすっかり次女の言うことを聞かない馬になっていました。
新しい学校に移り、乗馬も同じく頑張ると、予定を組んでいたのですが、ロミをなんとかしなければと、悩んだ末、学校に行くのをやめ、16歳から、今のコーチのところで働きながら今に至ります。
↑アフター。2019年1月。
2018年は、次女にとっても、ロミにとっても、怪我が絶えず、苦労した時期でした。
次女は、足を骨折、爪が剥がれる、唇を切って大出血、鼻を折る、、、、😂。
ロミは、腰、足、蹄😂。
次女は、慣れない仕事や人間関係に悩みながら、働くのがやっとで、怪我が続いた後、やっぱり高校に戻ると言って、泣きながら電話してきたこともあります。
精神的にまだ未熟であることや、アスリートはメンタルも鍛えていかないと一流にはなれないと、私も実感しました。
また、馬に騎乗する際は、乗り手のメンタルの状態が繊細に筋肉に影響を及し、その筋肉の動きに馬が反応するので、心が平穏に保たれてないと馬には冷静に合図を送れません。
次女のメンタルの調子が悪い時は、必ずロミの調子もよくなく、それに次女が反応し、またそれにロミが過剰に反応する、、、行き場がない悪循環に陥ったこともありました。
ですが、それを乗り越え、今次女は、技術もさることながら、自分のメンタル面を冷静に保てるよう、できるだけ自分をハッピーでいさせるためにはどうしたら良いか、ということにも気をつけるようになりました。
上司に気を使ってなかなか休みを取れなかったのですが、10月には、日本へ1週間ほど行ってきました。
今は、他のコーチのクリニックも受けに行ってます。
自分の調教のスタイルを探るには、いろんな人の意見を取り入れながらも、自分の感覚を軸にして技術面を上達させていかなくてはなりません。
そんなことに若干17歳で気づき、前向きにただひたすら夢を追ってる次女はすごいなあと感心します。
私もできるだけ、協力していきたいと思います😊。
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