2020年12月29日火曜日

【人には添うてみよ馬には乗ってみよ】の感覚:わたしの乗馬体験から

大阪のクラブで
次女は、障害飛越競技の部内競技会で2度優勝し、年間総合優勝を獲得しました。
その他の競技会でも数回入賞。
経路ミスやバーを落とし失権もありましたが、
ほぼぶっつけ本番で騎乗する馬であったのにもかかわらず、
ここまでの成績をおさめたことは、
今から思えばすごいことだったなぁと、感心してしまいます。

そのクラブでは、競技前に、競技で乗る馬になるべく多く騎乗し、
慣れることができるように、
練習時に指名するという制度が有料であります。

馬の知識がゼロの私は、
馬に乗ることができればどの馬に乗っても同じ、
指名するなんてお金の無駄と考え、
指名制度を利用したのはほんの数回でした。
今考えると、
可愛い娘を、あまり乗ったことがない馬と競技に出させるという、、、
あの時の自分の無知さに背筋が凍る思いです。

試合前日のある日、
次女が試合で騎乗する馬が故障し、次女が苦手な馬での出場が決まりました。
私は、勇気を振り絞って、次女のコーチに、次女はその馬は苦手だと言っているから、
別の馬にしてあげてほしいと、無理なお願いしたことがあります。

コーチは、
「では例えばどの馬が良いですか?」
と、たぶん、興味範囲で聞いてくださり、
私も当時、同じクラブで乗馬を習っていたのですが、
いろんな馬に乗った中でも素晴らしいな、と感じた唯一の馬、
「ベレノス」
と、即答しました。

次女は一度もベレノスに騎乗をしたことがなかったので、ベレノスは単に私の好みでした。
しかも、1度しか騎乗したことがない馬です。
乗馬がどういうものか全くわかっていなかった私でさえも、
ベレノスに初めて乗った時、
ベレノスの性格と私の性格の一致というか…
ベレノスがとてもまじめであるというか…、
と、いうかを即座に理解した感覚…、
そういった言葉でうまく説明できないことを感じたことは確かです。
いまだにその感覚だけは鮮明に思い出すことができます。

さて、
ベレノスは競技から遠ざかっていたそうですが、この時を機に、
競技の主力メンバー馬として復帰し、
次女はその試合でベレノスに騎乗することが決まりました。

試合では、
コーチが試し乗りの際、1本バーを落とし、
ベレノスを共有した他の子どもたちもベレノスが
途中で飛越を拒否したりして失権。
なんと、次女は一本もバーを落とさず1回目をクリア。
ですが、なんと、その後のジャンプオフで、
まさかの経路ミス。試合終了。。。。

と、なんとも残念な結果ではあったのですが、何がすごく良かったかというと、
ベレノスに乗った次女よりも、
ベレノスの素晴らしさが、次女が乗ることで一層素晴らしく見えたこと。

あの時の光景は今でも心に焼きついています。





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